勝ち方は教えません。
死なない型を教えます。
「誰でも月利何%」「聖杯ツール」——道場はそれを全部、否定します。
相場は不条理で、未来は誰にも読めない。だから、生き残る型を身体に入れる。それだけです。
相場とは、何ですか?
上がるか下がるかを当てる賭けではありません。買いたい人と売りたい人の、綱引きです。値段は、その綱の真ん中の印がいまどこにあるか、を示しているだけです。
だから「当てる」のではなく「見る」。いま、どちらが引いているか。どこで手が離れやすいか(=節目)。それを見る場所が、この道場です。
円安・円高とは、何ですか?
りんご1個が1ドルだとします。1ドルが100円なら、りんごは100円。1ドルが150円になったら、同じりんごが150円。円の力が弱くなった——これが円安です。逆が円高。
1ドル=100円
りんご1個 = 100円。円1枚で買えるものが多い。円が強い。
1ドル=150円
同じりんごが 150円。円1枚で買えるものが減った。円が弱い。
ドル円のチャートが上に行く=1ドルの値段が上がる=円安。下に行く=円高。この向きを一度、身体で覚えてください。ここで迷う人は多いです。
ローソク足は、どう読みますか?
1本が「ある時間の値動きの記録」です。胴体が始値と終値、上下の細い線(ヒゲ)が高値と安値。ヒゲは「そこまで行ったが、押し戻された」跡です。江戸の米相場で生まれ、いま世界中のチャートに載っています。
だから1本を「上がった/下がった」で読まない。「どちらが押して、どちらが押し戻したか」で読む。これが相場の呼吸です。
時間足とは、何ですか?なぜ初心者は1分足で負けますか?
日足は森。5分足や1分足は、目の前の木です。木の枝がどちらに揺れているかだけ見て、森全体がどちらへ傾いているかを見ない——だから負けます。森の向きと逆に、枝の揺れで入ってしまう。
日足・週足
大きな流れ。今日どちらへ傾いているか。ここを先に見る。
5分足・1分足
目の前の揺れ。入る場所と切る場所は、ここで決める。森と逆向きに入らない。
道場の「今日の波」は、森の線(前日・前週・前月の高値安値)を毎朝並べます。木を見る前に、森を見る。順番だけの話です。
この講で出た用語 時間足 ダウ理論 高値切り上げ・安値切り下げ
良い数字が出たのに、なぜ下がるのですか?
値段は、世界中の人の予想の合計だからです。「良い数字が出るだろう」と皆が思えば、発表の前にもう買われている。発表で「予想どおり」なら、買う人は残っていない。だから動かないか、下がる。これを「織り込み済み」と言います。動かすのは結果ではなく、予想との差です。
道場の指標の表に「予想」「前回」「結果」が並んでいるのは、このためです。結果の数字そのものより、予想との差と、その後30分の値動き(反応履歴)を見る。それが「織り込み」を身体で覚える一番の近道です。
この講で出た用語 織り込み済み 経済指標 反応履歴 ダウ理論
相場を動かしているのは、誰ですか?
理屈ではなく、人の心です。それも一人ひとりの心ではなく、群れになったときの心。上げ相場の熱狂も、下げ相場のパニックも、正体は「群集心理」。昭和の相場師が黒板の前で見ていたのは、値段ではなく、この群れの動きでした。それは今も、まったく同じです。
流れ(トレンド)は、群れが同じ向きに走ることで伸びます。だから群れに逆らえば勝てる、という話ではありません。大事なのは、いま自分が群れの何人目かを知ること。急変のあとに追いかけると、最後の一人になりやすい。道場の「流れ」に急変の時刻と出所を並べているのは、その距離を測るためです。
この講で出た用語 群集心理 リスクオン・リスクオフ ボラティリティ
なぜ、損切りができないのですか?
人は同じ1万円でも、拾った喜びより、落とした痛みのほうを約2倍強く感じるからです。心理学で「プロスペクト理論」と呼ばれます。だから含み損は「確定するまで損じゃない」と思いたくなり、含み益は「消える前に確定したい」と思う。結果、損は大きく、利益は小さくなる。これが損大利小の正体です。
知っていても、この癖は消えません。だから道場では、意志で切るのではなく、仕組みで切ることにしています。入る前に逆指値を置いて、機械に切らせる。損切りは失敗ではなく、仕入れの経費(第10講)。心の癖を、経費の計算に置き換える。それだけで、損大利小の半分は消えます。
この講で出た用語 プロスペクト理論 損切り 逆指値 リスクリワード
「行き過ぎだから戻る」は、なぜ危ないのですか?
相場には「行き過ぎたまま、進み続ける」時間があるからです。値段の周りに「だいたいこの幅に収まる」線(ボリンジャーバンド)を引くと、強い流れでは値段が上の線に張りついたまま歩き続ける。これを「バンドウォーク」と言います。逆張りの人が退場するのは、たいていこの場所です。
バンドウォークの終わりは、値段が真ん中の線に戻ってから分かります。途中では分からない。だから道場では「行き過ぎ」を理由に逆を張らず、森の向き(第4講)と、線に触ったときの反応(稽古場)で決めます。数字が極端だから、は理由になりません。
この講で出た用語 バンドウォーク ボリンジャーバンド 順張り・逆張り RSI
為替は、誰と、いつ、何を賭けているのですか?
世界最大のオンラインゲームです。1日に約7.5兆ドル(国際決済銀行の2022年4月の調査)が動く盤に、中央銀行も、大銀行も、輸出入の会社も、隣の人も、同じ画面で座っている。月曜の早朝から土曜の早朝まで24時間、休みなし。参加費は0円、年齢制限も学歴もなし。ただし一つだけ、ゲームと違うところがあります。リセットボタンがない。
約7.5兆ドル/日
国際決済銀行(BIS)2022年4月調査。東京証券取引所の1日の売買代金の、およそ数百倍。誰か一人の思惑では動かない大きさです。
24時間 × 週5日
東京(朝)→ ロンドン(夕方)→ ニューヨーク(夜)と、地球を回りながら主役が交代する。道場の時計が時間帯を示しているのは、このためです。
中央銀行(政策)、銀行(値付け)、ファンド(投機)、輸出入の会社(実需)、そして個人。同じ盤に、目的の違う人が座っている。だから値段は、誰か一人の「正解」では決まりません。
レベルは上がらない。減るのは資金。相手の顔は見えない。最強の相手(中央銀行)と同じ盤に座る。そして、資金が尽きたら退場で、続きからは始められない。日本の個人口座では、賭け金の最大25倍まで動かせます(レバレッジ)。倍率は、速さであって、強さではありません。
だから道場のルールは一つだけ。死なないこと。ゲームなら「もう一回」が言えるところを、相場では言えない。生き残った人だけが、次の盤に座れる。第10講の心得は、その一行から始まります。
この講で出た用語 実需と投機 時間帯 レバレッジ 証拠金 ロスカット
道場の心得は、何ですか?
心得は一つだけ。秒でも分でも、守れる掟を自分の言葉で持つこと。節目の抜けを撃つか反発を撃つかは人それぞれで、道場は型を決めません。そのうえで、どの手法にも共通するのが「勝つことより、死なないこと」。損切りは失敗ではなく、仕入れの経費です。経費を払える人だけが、次の相場に立てる。生き残り続けた人だけが、いつか利益を掴む。
上の三本は道場主の掟の一例です。写すのは最初だけでいい。自分の掟は、自分の言葉で。玄関の「今日の心得」には、昔から伝わる相場の言葉を毎日一句ずつ吊っています。
次は、何をすればいいですか?
稽古場です。実際の相場で、節目に初めて触った場面を見せます。抜けるか、反発か。答えは本物の値動き。登録は要りません。
よくある質問
この講座はお金がかかりますか
かかりません。登録も要りません。読んで、稽古場で手を動かすだけです。
読めば勝てるようになりますか
なりません。ここで覚えるのは、負けて退場しないための型です。勝ち方は道場では教えません。
十講は長くないですか
前半の五講(仕組み)だけでも稽古場へ進めます。後半の五講(人の心)は、実弾の前に読むと効きます。
何から始めればいいですか
稽古場です。実際の相場の場面で「抜けるか、反発か」を当てる稽古が、登録なしでできます。
外国為替証拠金取引(FX)は元本・利益が保証されません。相場の変動で損失が生じ、預けた証拠金を上回ることがあります。この講座は投資助言ではありません。判断はご自身の責任で。免責・広告表記
最終更新: 2026-09-07

